【解決事例/046】高次脳機能障害で7級4号が認定されていた会社員につき、交渉による賠償金を約850万円増額できたケース
依頼者属性 | 性別 | 男性 |
---|---|---|
年代 | 20代 | |
職業 | 会社員 | |
事故態様と相談 | 事故場所 | 大分市 |
事故状況 | バイクの後部座席に乗車中、T字路交差点にて右折をしてきた自動車と衝突した。 | |
相談のタイミング | 約2年後 | |
相談のきっかけ | 保険会社から提示された示談金額が妥当か相談したい。 | |
怪我と後遺障害 | 傷病名 | 頭部打撲、脳挫傷 |
自覚症状 | 高次脳機能障害(記憶力低下、易怒性)、右側頭部痛、頚部痛 | |
後遺障害等級 | 7級4号 | |
保険会社提示額 | 損害項目等 | 最終受取金額 |
金額(後遺障害分を含む) | 約4300万円 | |
備考 | 治療費などを含めた賠償総額約4400万円 | |
獲得賠償金額 | 損害項目 | 最終受取金額 |
金額 | 約5200万円 | |
備考 | 治療費などを含めた賠償総額約5300万円 |
相談から解決までの流れ
バイク乗車中に、交差点で自動車と衝突する事故にあい、脳挫傷などの怪我を負ったケースです。
相談者は、事故後、記憶力の低下や怒りやすくなるなどの症状が出ました。事故から約1年後に症状固定となり、自賠責保険の事前認定の結果、記憶力低下や易怒性の症状について、高次脳機能障害と認められ、「神経系統の機能又は精神に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの」として。7級4号の後遺障害が認定されました。
後遺障害認定後、保険会社から賠償金の提示があり、この金額が妥当かどうか知りたいということで相談にみえ、受任に至りました。
受任後、保険会社と慰謝料や逸失利益の増額の交渉を行いましたが、交渉が長引くことも予想されたため、まずは、自賠責保険に賠償金の請求をすることにしました。本件は、依頼者は後部座席に同乗中の事故であったため、両事故車両の自賠責保険が使用でき、2つの自賠責保険合わせた賠償金を先行して受け取りました。
その後、任意保険会社と賠償金の増額交渉を行い、慰謝料は裁判所基準の満額、逸失利益も裁判所基準からして妥当な金額で示談をすることができ、当初提示額から約900万円の増額となりました。
担当弁護士の振返りポイント
高次脳機能障害で、7級4号の等級が認定されていたケースです。
自賠責保険が2つ使えるケースでしたので、自賠責保険金から先行してさしあたっての賠償を受け、任意保険会社とじっくりと交渉できた事件です。
- 【解決事例/080】単身者であったが家事従事者としての休業損害と逸失利益が認められたケース(後遺障害 併合7級)
- 【解決事例/079】脊柱変形で6級5号の後遺障害が認定された被害者について、交渉段階では賠償金0円の提示であったが、民事調停を申立てたことで約340万円の賠償を得ることができた事例
- 【解決事例/078】高次脳機能障害が見落とされていることに気付き、後遺障害7級4号が認定された事案
- 【解決事例/077】高次脳機能障害で後遺障害1級が認定され、約3億7000万円の賠償が認められた事例
- 【解決事例/076】治療中に前医での見落としが見つかり,治療期間の延長及び休業損害の示談前支払いを認めさせた事案。
- 【解決事例/074】頚椎捻挫の被害者につき、家事従事者としての休業損害が争いになったが、証拠資料を提出するなどし、家事従事者としての休業損害が認められ示談ができた事例
- 【解決事例/073】歯冠破折と捻挫を併発していた症例において,歯冠破折につき後遺症14級が認定された事例
- 【解決事例/072】医師面談を複数回行った結果、手関節の可動域制限につき後遺障害12級が認定され、訴訟の結果、相手方の提示額の5倍以上の金額で解決ができた事例
- 【解決事例/071】鎖骨変形障害で12級5号の後遺障害が認定され、逸失利益が争いとなったが紛争処理センターの手続を経て逸失利益が認められた事例
- 【解決事例/070】休業損害,後遺症慰謝料について任意基準の提示から裁判基準に近い金額にて和解を成立させた案件
- 【解決事例/069】受任から約1か月で、裁判所基準に近い適正な示談金額でスピード解決できた事例
- 【解決事例/068】事故による治療中に再度事故に遭った被害者が,異議申し立てを経て14級を獲得した例
- 【解決事例/066】主婦休損の請求を準備した事案
- 【解決事例/065】軽微な交通事故でむちうちの損傷を負った被害者が、弁護士の交渉などにより納得のいく治療を行うことができた事例
- 【解決事例/064】カルテ上の治療経過と被害者の愁訴・稼働状況とを結びつけて説明を行い,主婦休損の増額が認められた事案。
- 【解決事例/063】事故により頚椎捻挫・腰椎捻挫のケガを負ったケースで、治療についてのご自身の希望にあう治療方針の整形外科に転院をし、納得のいく治療ができた事例
- 【解決事例/062】治療期間の延長ができず、早期解決に目標を切り替えた事件
- 【解決事例/061】会社が作成した休業損害証明書をめぐって交渉が行われた事案
- 【解決事例/060】1か月半弱で事件が終結した事案
- 【解決事例/059】異議申立てにより併合11級の後遺障害が認定され、紛争処理センターでの手続を取ることにより家事従事者としての休業損害と逸失利益が認められたケース